猫を抱いて象と泳ぐ
好きですね、こんなタイトル。
歩けない、何もできない週末、ひたすら読書しました。
まずは、小川洋子著の「猫を抱いて象と泳ぐ」
チェスの世界チャンピオン ロシアのアレクサンドラ・アリョーヒンに喩えられた、"リトル・アリョーヒン"と言う一風変わったチェスの名手の少年のお話。
読み始めの象のお話が後々まで影響しているんだよね。
インディア(象→ビショップ)、マスター、ポーン(猫→作り物)、ミイラ&鳩(架空の人物→少女)、老婆令嬢、婦長さん。 登場人物もみんな暖かくて結構好きかも?
マスターが語りかける、「慌てるな、坊や」のセリフ、森山周一郎のようなハードボイル的ではないけど、ジーンときますね、これも結構好き。
「大きくなること、それは悲劇である」ってことが物語の核になっていますね。
続いて二冊目は、沼田まほかる著の「9月が永遠に続けば」
久々のサスペンスです。
こちらは、まぁ、基本的に悪人は登場しないけど、どうも主人公の佐知子に共感できません。
基本的には息子の失踪から始まる話なんだけど、その時点では、失踪なのか、事件に巻き込まれたのか、事故なのか分からないのに、なーんか失踪って感じで進んで行くんだよね。
そして、息子を心配して探しているのか、自分の興味・好奇心で探しているのか良くわからない。
サスペンスにありがちな登場人物のかかわり具合も??でした。
息子の失踪原因も??でした。
あえて??を多くしているのかなぁ...
まぁ、当分サスペンスはいいやぁ!
2012年02月13日 更新 | デイム あーち「遊び」