日本人の知らない日本語
病院の待合室で気になった本を手に取り読んでみました。
09年2月 メディアファクトリー発行『日本人の知らない日本語』 原案 海野凪子、漫画&構成 蛇蔵を。同書は、日本語学校の講師"なぎ子"さんが自分の目線で感じたこと、体験した事を留学生に面白おかしく説明するエッセイ漫画です。
日本人がよく間違う日本語の使い方や、日本語の成り立ちを歴史的に説明してくれるので大変分かり易く、目からウロコなんってこともあります。
実際に私が「なるほど!」っと思った事を2点ご紹介します。
私どもは文字(数字)や言葉を取り扱う仕事であり、なんとなく理解し活用(説明することも度々)していますが、こんな分かり易く説明することはできていませんでした。(反省)
・教えて頂けますか?
・教えて下さいませんか?
この場合どちらがより丁寧か分かりますよね。(教えてくださいませんか、ですよね)
では、どのような使い分けをするかお分かりでしょうか?
これは教えてもらう権利の度合いにより使い分けをします。
見知らぬ人に道を尋ねる場合は、教えてもらう権利は低いわけですから、「教えて下さいませんか?」が正しく、デパートの受付でショップを尋ねるときは「教えていただけますか?」となります。
同じように
・さしつかえなければ
・おそれいりますが
この場合は、相手の断る余地の度合いにより使い分けします。
相手が断る余地が高い場合には「さしつかえなければ」となり、低ければ「おそれいいりますが」となります。
どちらも一見逆なように思えてしまいますが、これが正しいそうです。
日本語は難しい。 でも日本語は美しい。 正しく使えるよう勉強しましょう!
2010年01月18日 更新 | デイム あーち「お仕事」