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開業計画(グランドデザイン)は万全ですか?

開業後のマーケット(疾患・層)エリア(診療圏)の変更が難しいのが『クリニック』の特徴です。
クリニックとして成功を収めるには、『時勢』・『特化』・『地域の成熟度』などをKFS(key factor for Success) とした事業計画を立案することが大切となります。
開業を意識されている先生、今まさに開業計画の最中にある先生、計画の変更を余儀なくされていらっしゃる先生、是非、当社の開業コンサルティングの流れをご一読ください。

開業スケジュール

一般的な開業スケジュールを掲載いたします。
開業までのステップの中で、現在どこまで進んでおり、今後何をすべきかご確認ください。

step1

1. 基本構想/グランドデザインの作成

経営理念の作成、診療方針の検討、標榜科目の検討、開業形態の検討。
経営理念の作成は難しく考えず、以下3つにまとめると良いでしょう。

  1. 信念(先生の人生観)
  2. 社会観(家族、スタッフ、地域社会に対する思い)
  3. 医療観(医療行為を通じ何を実現されたいのか)

診療方針は先生の専門分野を中心に作成するか、患者さんの立場になり作成するかにより様変わりします。キーワードは“専門性”、“説明”、“痛み”、“時間”、“料金”、“連携”、“サービス”です。
標榜科目は「先生の専門を大きく逸脱しない」、「患者さんに分かりやすい」、「時代のニーズに合致している」、「掲げる標榜科目数」など検討すべきポイントは多いです。
※ 厚労省表記例あり

開業形態とは次の3つに分類されます。

  1. 都市ターミナル型立地
  2. 隣接商業集積型立地
  3. 郊外住宅地型立地

開業のご決断をされた際には、周囲の協力・理解を得ることが大切です。基本構想作成時には是非、ご家族・ご親族に相談し、ご検討ください。

2. 候補地選定

  • 物件情報収集、患者需要予測調査の実施
  • 基本構想の見直しと診療圏調査

開業に対して興味や愛着が持てる候補地、かつ、マーケットとして判断しても大丈夫と感じたら、ここで基本構想の再確認、微調整をしてください。そしていよいよ診療圏調査です。
具体的には以下3点の調査です。

  1. 実地調査 生活圏(人の流れ、交通利用、時間帯)をまるまる調査+発展性
  2. 競合医調査 競合医、提携可能医の実態(年齢、人柄、評判、患者数、診療時間)を調査
  3. 統計調査 生活圏に住む住民数や性別、年齢構成と有訴者数・受療者数を調査

マーケットとしての判断材料

  1. 都市ターミナル型立地 :専門内科、眼科、形成外科、ペインクリニック、心療内科など多い
    昼間人口(ビジネスマン・OL)が主な対象患者となります
  2. 隣接商業集積型立地 :大多数のクリニックが含まれます
    駅前商店街、大型スーパー等マグネットの近隣などで、幅広い年齢層が対象患者となります
  3. 郊外住宅型立地 :内科、整形外科、小児科、耳鼻科咽喉科などが多い
    主婦、お年寄り、小児が主な対象患者となります。閉鎖的な住宅街や文京地域、大手工場を中心に発展した地域などは注意が必要です
  4. 継承開業 :既存医院の実態を踏襲します
    開業候補地内に医院の継承(売りに出す)を希望する開業医の先生がいる場合

3. 資金収支計画作成

事業計画書の作成、収支・設備投資計画の作成、金融機関事前相談

step2

1. 不動産取得/建築計画/資金調達

登記内容調査、仲介業者選定/地主交渉、設計士/施行会社選定、概算・実施設計、 融資条件の決定

2. 医療機器選定/搬入計画

初期投資/二次投資器械の決定、リース会社の選定

step3

1. スタッフ採用計画 & リスクマネージメント

就業規則を始めとする諸規定作成、採用計画作成(スタッフ像・職種配置・人数)
募集媒体の検討、募集/面接/採用/労働条件提示/生命保険/火災保険/賠償保険等

面接時のポイント

開業医の先生にとって理想のスタッフとはどのような人材でしょうか?
おそらく技術や多くの経験を有し、明るく素直で勉強熱心でいてコミニケーション能力に長けた人を指すことと思います。しかし、条件に完全に合致するスタッフとはめぐり合えません。採用後に成長するであろう人材に絞ることが大切です。
私どもが医療機関の面接を担当したときの評価の視点を参考にしてみてください。

専門職=知識≦資格<経験
受付事務=経験≦知識≦人柄

2. ブランデイング & 各種届出

広告戦略、看板広告・折り込み広告・ロゴマーク、内覧会・開院式、ホームページ立ち上げ、 保健所、医師会、保険医療機関の届出・各種指定医届、労務関係、税務署関係

ブランディングのポイント

  1. 経営理念、診療方針に合致させる
  2. スタッフの言動によるイメージ作り
  3. 奇抜さよりも安全性、社会性、医療倫理を重視する
  4. 上手な色の使い方、ロゴマークの作成
  5. 広告媒体の選択(広告範囲)
  6. ホームページの作成(広告規制から除外されています。)

医療機関としての届出書類(必須)

  1. 診療所開設後届
  2. 保険医療機関の指定申請書(基本診療料・特掲診療料の施設基準)
  3. 各種指定医療機関の申請
  4. 診療用エックス線設置届/漏洩検査報告書

step4

開業直前 & 開業

ご本人退職に伴う各種保険変更手続き、ファイリング/経理記帳研修、接遇マナー研修。
ここまで、開業スケジュールのポイントを順に抜粋しご説明してきましたが、この開業直前の注意点は早い段階から検討する必要がある重要事項ばかりです。

  1. 現職退職日の決定→開業日の1ケ月前までとする(その後の非常勤勤務も極力少なくする)
    ※開院日はできるだけ早い段階で正式に決定する
  2. 本人(家族)の健康保険・公的年金の加入(医師会への加入含む)
  3. スタッフ雇用後の労働保険・社会保険の加入手続き
  4. スタッフ雇用後の研修スケジュールの決定と運営手配
  5. 恩師、友人・知人、現職における担当患者さんへの開業挨拶状の作成
  6. 内覧会(開院直前の土日祝祭日)・開院式の準備(招待状の発行など)

step5

開業後~

試算表の見方の確認、予算作成、増患増収対策、継続的スタッフ教育/問題社員対策
開業後に実施すべき事項

  1. 日常業務管理(記帳)、月次決算
  2. 期末業務管理(決算・確定申告)
  3. 経営分析業務
  4. 勤怠管理、人材育成
  5. 情報発信管理

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